こんにちは。うつ病歴7年、闘病の末ようやく克服できたシアンです。
今回は病気の頃に私が感じていた感情面についてご紹介しようと思います。
あなた自身やまわりの人にうつ病の方はいませんか?
もしいたら、私のような感情・考えを持っているのかも知れません。
もしそうなら、そんなこと考えなくていいんだよ、あなたのままでいいんだよと教えてあげてほしいと思います。
人生で初の挫折を経験
私はうつ病にかかった原因として、当時付き合っていた彼氏からの精神的DVが根底にあります。
ですが、その延長線上には私にとって、人生初の『挫折』というものもあったんですよ。
それは私がまだ高校生で、もうすぐ受験シーズンという頃でした。
その頃には精神面がすごく悪化してしまい、入退院を繰り返していました。
学校も休みがちになり、あっという間に出席日数が足りなくなっちゃったんですよ。
これはある意味仕方のないことなんですけどね。
ある日校長室に呼び出され、衝撃的な事実を突きつけられましたよ。
それは学校を中退するしか道がないということ。
私が通っていた高校は、私の学年の一つ下からカリキュラムが変わっており、私だけに限らず私の学年は留年することが出来ない状態だったんです。
- 出席日数が足りない
- 留年が出来ない
- 退学するしかない
- シアンの学力なら通信制の学校に行っても高卒の資格は容易に取れるだろう
校長室に呼び出された私は上記のような内容を言われました。
実はこの時高校3年生の10月。
卒業アルバムの写真とかも撮ってたし、何より校長室に呼ばれるまで「出席日数危ないぞ〜」みたいなことも事前に何も言われてなかったので、私からしたら青天の霹靂すぎてビックリですよ(笑)
高校を中退しなくてはいけないことで、大学に行けないから、将来に就きたかった職業を諦めなくてはいけないって思ったんですよね。
通信高校で高卒の資格を取ればいいのに、周りと1年遅れることが私の中で許せなかったんです。
どうにもならない焦燥感
中退するしかない状況だということを告げられたのが『あと少しで卒業』という時で、しかも私自身卒業できると思っていましたので、本当にビックリして、その事実なかなか受け入れられませんでした。
「通信高校でも十分通用する」って言われたって、まだ後1年高校に通わないといけないってことですよ。
なんのために今まで頑張ってきたの…?って絶望感でいっぱいでしたよ。
せっかく学年主席をキープしていたのに。
周りの友達は大学生になるのに私はまだ高校生のまま?
私一人だけが友達からどんどん引き離されて、取り残されてる感じでした。
ひたすら感じた焦燥感。
私一人だけおいてけぼりにされてるような感覚。
何も手につかず、なにも出来ない状態が続きましたので、むっちゃ焦りましたよ。
なんでこんな簡単なことが出来ないの!?って。
なんで私はこんな頭が悪くなったの!?って。
病気により思考力も判断力も低下していたので、当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。
でも、そういう症状が余計に焦りを生み、どうにもならない自分に憤りを感じていました。
焦れば焦るほど空回りする。
「頑張らないと!」と自分を奮い立たせてみるけど途中で動けなくなる。
そして余計に焦る気持ちでいっぱいになる。
まさに悪循環でしたね。
現実を受け止められない
成績も良くて順風満帆な高校生活を送っていただけに、プライドが邪魔をして現実を受け入れることが出来ませんでした。
現実を受け入れられないからやる気もなくなり、余計に引きこもるようになり、何も手につかない状態。
今まで学年主席で頑張ってきたのに。
生徒会役員も病気の中やってきたのに。
なんで私がこんな仕打ちを受けないといけないの??
行きたかった大学に行けないってこと…?
そんなことばっかり考えて呆然としてました。
『高校中退=大学に行けない=なりたい職業に就けない』って思い込んでたんで、絶望感でいっぱいだったんですよ。
人生なんて自分の思い通りにいくことの方が少ないのに、当時はまだお子ちゃまでしたからね。
それまでは自分の思い通りにばっかり事が運んでいたので、
自分の思った通りに事が運ばないことを受け入れなかったんです(笑)
今までは頑張ったら頑張っただけ成果として結果が残ったのに、その頃は頑張ることすら出来ない。
頑張れない自分、計画通りにいかないことにすごくイライラし、うまく対処できなくなっていました。
そもそも周囲と比較するから生まれる感情であること
そもそも私が感じていた焦燥感は周りの友達と比べるから感じていたことだったんですよね。
治った今、冷静に当時を分析してみてそう思います。
- 何で私はこんな簡単なことが出来ないの…?
- まわりの友達は大学生になって、みんな楽しそう…
- なのに私は一人死んだような目つきしてるよね…
- キャンパスライフは楽しいんだろうな…
- みんな急に色気づきだしたな…
- 本当なら私もその楽しそうな輪の中に入ってるはずだったのに…!
焦りやら妬みやら、実に汚い感情で心が埋め尽くされてしまいました。
周りの女の子たちは髪の毛染めたり化粧をしたり、すごくキレイになっていってるのに、それに引きかえ私は薬の副作用でプクプク太りだし、どうして私はダメなんだ!?と。
どうして私は大学生になってないんだ!?と。
周りと自分を絶えず比べては、
「なんで自分はこんなにダメなんだ」
「どうしてこんなに何も出来ないんだ」
などと、自分を責めたりもしていました。
周囲から取り残されてしまう…という焦る気持ちと、目指していた夢を諦めざるを得ない絶望感が将来への希望をなくさせてしまいました。
このどす黒い感情は約6年間ぐらいは続きましたね。。。
汚い感情ってのもなかなかしんどいですよ(笑)
『自分は自分。周りは周り』って思えてたら少しは楽になってたんでしょうけど。
うつ病当時の私は周囲と比べずにはいられませんでした。
周りと比較しないことが大事
今だから思えることなんですが、周りと比較しても仕方がないんですよね。
要は私はその当時の現状に嘆くばかりで、何もしようとしなかったのがいけなかったかなと思います。
嘆いても仕方がない。
その状況だったら『今は治療に専念しよう。元気になったら頑張ってみよう』って思えていたら、少しは楽になったのかも知れませんね。
その時の私は嘆くばっかりで、周りの友達に少しでも追いつきたくて色々頑張ってみるんだけど、病気のせいでうまいこと行かず、うまいこといかない自分をまた責めて…って良いことは何もありませんでした(笑)
こんな悪循環を生むぐらいだったら、治療に専念して周りのことは何も考えないようにすべきだったと思います。
急がばまわれ!
周りに追いつきたいんなら治療に専念してからでないと、余計に遠回りになってしまうということでした。
なかなかこの考え方をするのも難しいんですけどね。。。
でも少し考え方を変えるだけで大分楽になるのもまた事実。
人は人。自分は自分。
何事においてもこの考え方は大事です。
あなたはどうですか?
周囲と比較して嘆いてばかりではありませんか?
周囲と比較しても何もいいことなんてありませんよ。
心と身体が元気な時に、周りと比較して自分を奮いたたせる、というのはアリですが。
心がしんどい時は、このような周囲と比較することは絶対禁物ですよ!
周りと比較しても、自分の不甲斐なさを感じるだけなので、比べても何の意味もないです。
「どうして自分はこんなにダメなんだ…」と思うぐらいなら、周りは見ない方がいい。
大事なことなのでもう一度いいます。
周囲と比較しても何もいいことなんてありませんよ。
人は人。自分は自分です。
マインド的な話しになりましたが、これを忘れないで下さいね。
少しでもこの記事があなたの役に立ちますように。