こんにちは。うつ病歴7年、闘病の末ようやく克服できたシアンです。
うつ病って本当に辛いです。
何が辛いって、『生きてる屍』のような感じになってるところですね。
その他にも、誰にも理解してもらえない点や、周囲から切り離された感がすること。
世界から自分だけが孤立してしまったような、自分だけが仲間はずれにされてしまったような…。
悪循環から抜け出せずに、もう自分は死ぬことでしか楽になれないんじゃないかなとさえ思ってしまうんですよね。
そこで、今回はこの辛いうつ病の基本的な症状や治療法、原因などをご紹介します。
うつ病の基本的な症状
簡単に言うと、沈んだ気持ち(憂鬱な気分)が長期間続いている病気です。
健康な人でも、悲しい出来事があると気分が落ち込みますよね。
ですが、健康な人は、時間が経てば気分の落ち込みも改善されていきます。
それに対し、うつ病の方は、この気分の落ち込みが、いつまで経っても改善されないのが特徴です。
精神症状:心の不調
この「精神症状」というのは、精神面、心の中に現れる症状を言います。
うつ病で現れる主な精神症状は、だいたい以下のような感じです。
- 気分の落ち込み
→憂鬱
イライラ
不安・焦燥・無価値感 - 意欲減退
- 思考力の低下
→頭がぼーっとする
考えがまとまらない
頭がわるくなった etc...
上記のこれらは、私がうつ病を患ってた時期、見事に全部経験しました。
想像してもらったら分かると思いますが、何もいいことなんてありません。
心の中がずっとどんよりしてて、何もやる気が起こらず、思考力の低下から何も覚えられず。
この負のループから抜け出せずにいたんですよね。
本当に辛かったです。
「いつになったら楽になるんだろう?」とばかり思ってましたね。
身体症状:体の不調
身体症状とは、体に現れる不調のことです。
うつ病は、心の不調以外にも体にも不調が現れます。
人により症状の出方は様々なんですが、多くの方が経験する内容を挙げてみます。
不眠、もしくは過眠
倦怠感
食欲不振、もしくは過食
頭痛、胃痛、腹痛
便秘、もしくは下痢
性欲減退 etc...
上記の症状は代表的なものになります。
人によって症状の出るものや出方は違いますので、上記のもの全てにとらわれないようにして下さいね。
うつ病の大半の方が経験すると言われているのが睡眠障害。
睡眠障害とは?
眠りにつくことができない、もしくは寝すぎてしまう睡眠に関する障害のこと。
うつ病の方の多くは眠れない「不眠」の症状が出ますが、中には寝すぎてしまう「過眠」の症状の方もいます。(これは少数派ですけどね)
私も不眠の症状にかなり悩まされましたよ。
これは経験したことのある人にしか分からない苦しみだと思います。
うつの原因
実はまだはっきりとした原因は分かっていないんですよ。
環境の変化やストレス、人間関係など、様々な要因が重なり合って引き起こされると言われています。
つまり、常日頃受けている、日常の様々なストレスからうつ病を発症することもあるわけですよ。
ストレスのない生活なんて通常ありませんよね。
要するに、誰もがかかりうる病気だということです。
うつ病の方の中には、「これが原因だ!」「もしかしたらアレがいけなかったのかも…」といった心あたりがある人もいるでしょう。私自身も、原因と思われるものはいくつかありましたからね。
ですが、中には全く原因が思い当たらない人もいます。
なので、原因はハッキリとはまだ究明されてないのが現状なんですよね。
治療法
うつ病の治療は、主に薬物療法と休養の2つを基本として進められます。必要に応じてカウンセリングも実施されますよ。
私の場合はあまりカウンセリングはありませんでしたが(笑)
薬物療法
薬の種類にもよりますが、うつに使われるだいたいの薬は、効果が現れるようになるまで結構時間がかかります。
薬を服用したからって、すぐに効果が感じれるわけではないんですよね。なので、薬が処方されてから苦しみはまだしばらく続きます。
薬の効果の現れ方としては、まず最初に身体症状が軽くなっていき、次第に精神症状が軽減されます。
なので、精神症状が改善されるまでにかなりの時間を要しますので、再び意欲が出て来るまでの時間が長く感じるんですよね。
このように、意欲向上までの時間がかなりかかるので、「この薬は本当に効果があるのだろうか?」といった不安を感じる方は多いでしょう。
私も実際、出口のないトンネルの中にいるで、「いつになったら抜け出せるのか?」とばかり思っていました。
そんな私が思うのは、しっかりと適切な治療が行われれば、うつ病は必ず治る病気だということです。
治療を諦めてしまってはそこで終わりです。
「いつかは治るんだ」という思いは捨てずに、焦らず治療に取り組んで下さいね。
しっかり休養
薬物療法と並行してしっかり休養を取ることが大事です。
この「休養」ですが、肉体的にも精神的にもしっかり休んで下さい。
身体的に休む
文字通り、体をしっかりと休めることです。
言葉で言うのは簡単ですが、大切なのは本人が納得して自発的に休むことですよ。
どういうことかと言うと、「うつ病で休んでるんだから…」などと負い目を感じて、家の雑用をする人がいるかも知れません。
私自身、うつ病の頃頭の中はこういう思いでいっぱいでしたよ。しかし、当時は本当に身体が動かなかったため、結局何も出来なかったんですが^^;
とにかく、うつ病の時は、「ごろごろしているのが申し訳ない…」などと思わずに、とにかく休むことが重要です。
周囲に勧められて一応休んだとしても、本人が納得してなかったら休むことに集中できません。そうなると私みたいに悪循環であったり、逆効果となったりしますよ。
『今は次に動くための準備期間なんだ』と割りきって、本人が納得の上で充分に休むことが大切です。これも言うのは簡単ですが、当の本人は実行するのはなかなか勇気が入りますよね^^;
心理的に休む
これは要するに、心配事から離れることです。
会社のこと、仕事のこと、人間関係のことなど気になって仕方ないかも知れません。
ですが、そこから離れるために休むのですから、まずは出来るだけそういったことを忘れるようにし、気持ちを出来るだけゆったりするように心がけるのが大切ですよ。
(言うのは簡単ですけどね~…
これが出来ればそもそもうつ病になってないかも知れませんけどね~…)
周囲の方々は休んでいる時に「どうしてこんなになるまで無理してきたの?」などと責めないで下さいね。
うつ病を患っている方は常に自分を責めています。自責の念に苛まれてるんですよ。そこに追い打ちをかけてしまうと、「自分がダメなせいで・・・」と余計に自分を責めてしまい、負のループから抜け出せなくなっちゃいます。
そうではなく、「そんなに体調が悪くて疲れていたのに、よく頑張ってきたね」というような感じで、本人の努力をねぎらってあげて下さい。
当時は私もそういう優しい言葉が欲しかったなぁ。
まとめ:誰でもかかる可能性がある
うつ病の症状:
気分の落ち込みが長期間継続され、精神症状や身体症状が現れる。
うつ病の原因:
はっきりとは分かってないが、ストレスだとされている。
→誰にでもなる可能性あり。
治療法:
薬物治療と休養、必要に応じてカウンセリングも。
→身体的にも心理的にもしっかり休むことが大事。
うつ病は誰にでも起こりうる病気です。
明日は我が身かも知れませんよ。
なので、出来るだけ多くの方が正しい知識をもってほしいと思います。
また、現在苦しんでおられる方も、うつ病はいつかは絶対に治ります。
私も7年もの長い時間がかかりましたが、治りました。
なので、希望だけは捨てずに、しっかりと治療に取り組んでほしいと思います。
このブログがあなたのお役に立ちますように。